漁船から水中に超音波を発射し、その反射波から魚群または海底までの距離を表示する機械である。略して漁探ともいう。漁船から鉛直方向に超音波を発射する方法と水平方向に発射する方法がある。船舶の安全航行に必要な音響測深機から発展したもので、原則として超音波発振器、超音波送受波器、超音波受信器、記録器で構成されている。 原理は、発振器を作動させ電気振動を超音波に変換し、送波器を通して水中に超音波パルスを発射する。これが魚群(反射体)に当たると反射し、返ってきた反射波を受波器で受け、受信器で増幅する。出力方法は記録器から記録紙に記録ペンによって反射像が記録される。記録紙は記録ペンと直角に巻き取られるので連続した記録が得られ、記録の時間的な経過を知ることができる。発射された超音波は、魚群に限らず伝搬方向に存在するあらゆるものに当たって反射する。したがって、記録紙には、魚群をはじめ海底、漁具、プランクトン層、その他が記録される。反射波の表示方法には、記録紙(湿式、乾式)によるほか、ブラウン管式、ネオン管式などがある。 魚群の記録からは、魚群までの距離、魚種あるいは魚群の大きさなどが解析され、海底の記録からは、水深、底質、海底形状などがわかる。使用される超音波の周波数は10キロヘルツから400キロヘルツの範囲である。周波数が異なるときの超音波の特徴を生かし、目的に応じて周波数を切り換える高低複数の周波数併用型の機械が多く用いられている。 日本大百科全書(小学館) 詳しくはこちら
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